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先輩の声(新卒採用)

ロングステージKOBE岡本開設経験者

ロングステージKOBE岡本の開設

2007年夏祭りの様子もうすぐ、特別養護老人ホームロングステージKOBE岡本は、オープン7年目を迎えます。平成13年秋、この施設が立ち上がる時、私はそのオープニングスタッフとして関わっていました。その時のことを思い返してみます。

前身であるロングステージ灘での現場経験が、2年未満の若いメンバーがほとんどを占めるオープニングスタッフ構成。これから高齢者福祉施設という箱の中身を新しく作っていくことに、不安材料は山ほどありました。でも、私の気持ちの中では不思議と期待感の方が勝っていたように思います。それは、灘で培われたメンバーのチームーワーク、そしてモチベーションの高さがあったからだと思います。

与えられた条件は三つです。施設の建物、入居される利用者、そしてオープニングスタッフの仲間たちです。それ以外の施設の中のことに関しては、私たちに任されていました。どのような人員配置でどんな方法でどんなケアを提供していくのか。そしてそのために、必要なものは何か、どのように新入職員を育てていくのか。

オープニングを通して学んだこと

2007年夏祭りの様子岡本の立ち上げにあたって、高齢者福祉に関する具体的なイメージが求められました。そして、そのイメージを仲間と共有することの大切さも学びました。自分の造っていきたい施設の像をイメージすることは、自分の福祉施設に対する考え方や、そこでの自分の役割をあらためて考え直させられることでした。新しいものを造ることは、もちろんワクワクして楽しいことです。しかし、一方では、自分の責任や限界を感じることにも直面します。挑戦や試みのひとつひとつが、更に乗り越えていく楽しみや喜びに繋がることにもなりました。

施設がオープンしてすぐにわかったことがあります。それは、「施設は私たちオープニングスタッフの力だけで出来上がるものではない」ということです。利用者の方と接しながら続く毎日の中で、岡本の形が造られてきました。新しいスタッフが配属される度に、別の方法や考え方があることを気付かされました。そうしてスタートしたロングステージKOBE岡本という施設は、現在も造られ、変化しているのだと思います。

当時をふりかえり

暑い夏が過ぎ、心地よい風を肌に感じる季節になると、毎年岡本の立ち上げのことを思い出します。まだ空っぽの施設の屋上で「いい施設にしよう」と、仲間たちと風を感じながら思っていました。

そして今、あの頃イメージした「いい施設」に、今どれだけ近づけているのだろうかと、あの日と同じように施設の屋上で風を感じながら思っています。

開設当時:ケアワーカー(リーダー)