ケアワーカー(平成16年入職) 同業種からの転職
転職の決意
介護保険制度が施行されて7年経過した今でこそ、施設入居者に対する人権尊重や職員のサービス意識向上への姿勢は当たり前のものとなっていますが、ロングステージ灘では制度が始まる前の施設オープン当初から「その人らしい生活を支える」という理念を第一にしていました。理念を紹介したパンフレットを読んで、それまで私が抱いていた高齢者施設に対するイメージが大きく変わりました。
「こんな施設で働いてみたい。人に心のぬくもりを伝える仕事がしてみたい」と思うようになり、これが高齢者福祉の仕事に従事するきっかけとなり、別の特別養護老人ホームに就職しました。なんの知識・経験もないまま福祉の世界に飛び込んだので初めの頃は戸惑うことも多かったのですが、ゲストのみなさんとのふれあいにこの仕事の楽しさを実感しました。その後、縁があってこのロングステージ灘に転職することが出来ました。
老人介護の業界、業務で感じること
ロングステージ灘は同じ建物の上の階は神戸市のシルバーハウジングがあり、住民の方が特養の喫茶店に遊びに来てくださったり、また特養のゲストの皆さんが地元で行われる盆踊りに参加されたり、地域交流が盛んです。また施設周囲は阪神淡路大震災で被災された方が多く、独居の被災高齢者の方がショートステイを利用されているケースも少なくありません。ある被災高齢者の方はショートステイを利用される度に「ここに来ると一人やないから心強い。ひとり言をいわんですむわ。」とおっしゃられます。そんな時に特養施設の持つ大切な役割を実感します。
特養施設は高齢者の生活をサポートするだけではなく、地域の皆様から親しまれ、拠りどころにしていただけるようなサービスを提供したいという新たな目標が生まれました。
将来のキャリアイメージ
私は神戸で生まれ育ち、阪神淡路大震災を経験しています。前項目にある経験から改めて神戸に住んでいる事を意識するようになりました。もっと地域と密着して地元住民の方々とも積極的に関わり、施設と地域との架け橋になるような仕事をしてみたいと思います。そのためにも知識の研鑽に努め、多くの経験を積んでいきたいです。